高校生版食行動尺度の作成と肥満度に関連する食行動要因の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Eating Behavior Scale for High School Students and Study on the Factors Related to Himando
  • コウコウセイバン ショク コウドウ シャクド ノ サクセイ ト ヒマンド ニ カンレンスル ショク コウドウ ヨウイン ノ ケントウ

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抄録

目的(or)背景:若年層の食行動異常は深刻な問題である.しかし,若年の食行動異常をとらえる信頼性の高い質問紙はない.したがって,本研究では,高校生の食行動尺度の開発を行い,肥満度と関連する食行動要因の検討を行うことを目的とする.仮説は,食行動には性差があること,標準体重者と非標準体重者では食行動が異なるという2点である.被験者:高校生785名を被験者とした.男子が642名,女子が143名.方法:30項目からなる食行動の仮尺度を実施した.同時に,身長,体重も調査用紙に回答させた.結果:因子分析の結果抽出された因子は,代理摂食,過食,食べ方,リズム異常,食事内容の5因子であった.食行動に性差があるかどうかを検定したところ,食べ方以外の食行動に性差がみられた.肥満度を独立変数,各食行動因子を従属変数としたANOVAでは,代理摂食,過食,食べ方,食事内容にてグループの主効果がみられた.結論:本研究では,高校生の食行動異常をとらえる尺度の作成に成功した.食行動には性差がみられることがわかった.標準体重者と非標準体重者では食行動が異なることがわかった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 48 (3), 217-227, 2008

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (16)*注記

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