呼吸機能障害を有する肺癌手術症例に対する呼吸理学療法の効果

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  • The efficacy of perioperative pulmonary physical therapy for patients with respiratory compromise

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抄録

1999年4月から2003年12月までの期間に,当科において肺切除を行った肺癌症例のうち周術期呼吸理学療法施行例85例および非施行例142例を対象とし,術後合併症の有無,呼吸機能についてレトロスペクティブに検討した.術前呼吸理学療法は,リラクセーション,呼吸訓練,咳の訓練,下肢筋力トレーニング,薬物療法を行い,術後は,術当日よりベッドサイドで呼吸訓練,排痰訓練・補助を開始し,術翌日から基本動作訓練を行った.呼吸理学療法によりFEV1.0及びVCは有意に改善した.FEV1.0及びVCは理学療法の施行期間に伴い改善した.また呼吸器合併症は呼吸理学療法施行群で有意に低かった.早期に周術期呼吸理学療法を開始することにより,呼吸機能の改善と術後合併症の減少が期待できる.

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