肺アスペルギローマ術後切除断端に発症した非結核性抗酸菌症の１例

• 江口 隆

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 蔵井 誠

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 加藤 響子

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 富永 義明

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 小林 宣隆

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 椎名 隆之

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 近藤 竜一

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 吉田 和夫

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

• 天野 純

  信州大学医学部付属病院　呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名

• A case of non-tuberculous mycobacterial infection along the pulmonary suture line after partial resection for aspergilloma

抄録

今回われわれは，肺アスペルギローマ術後切除断端に発生した非結核性抗酸菌症の1例を経験したので報告する．症例は68歳，男性．糖尿病で治療中である．2001年10月，アスペルギローマにて右肺上葉部分切除術が施行された．術後経過観察中に切除断端に結節影が出現し，増大を認めたため，アスペルギローマ再発を疑い，2006年5月に右肺上葉切除術を施行した．術後にMycobacterium aviumが検出され，病理診断は断端近傍に生じた類上皮肉芽腫であったため，非結核性抗酸菌による炎症性結節と診断した．肺部分切除や区域切除術後の断端に結節影が出現した場合は，稀ではあるが非結核性抗酸菌感染も考慮すべきである．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 22 (1), 35-38, 2008

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 非結核性抗酸菌症
• 切除断端
• ステープル
• アスペルギローマ

詳細情報

• CRID: 1390282679338607744
• NII論文ID: 110006647590
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.22.035
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008162609
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可