外科的治療を施行した超高齢者（８０歳以上）難治性続発性気胸の検討

• 野田 雅史

  東北大学病院　呼吸器外科

• 佐渡 哲

  東北大学病院　呼吸器外科

• 桜田 晃

  東北大学病院　呼吸器外科

• 星川 康

  東北大学病院　呼吸器外科

• 遠藤 千顕

  東北大学病院　呼吸器外科

• 岡田 克典

  東北大学病院　呼吸器外科

• 松村 輔二

  東北大学病院　呼吸器外科

• 近藤 丘

  東北大学病院　呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名

• Management of intractable pneumothorax by surgical approach in octogenarians

抄録

当院呼吸器外科にて最近7年間で外科治療を施行した80歳以上の超高齢者気胸手術症例7例を対象とし，背景，術前治療，術前因子，外科治療の詳細，術後合併症，予後等を検討した．結果は全例7例男性，基礎肺疾患は慢性肺気腫6例，間質性肺炎1例であった．術前合併症は悪性腫瘍，糖尿病，結核後遺症，重症高血圧等を有していた．手術は3例で通常分離肺換気麻酔下手術，2例で硬膜外局所麻酔併用下手術，2例で経皮的心肺補助法（Percutaneous Cardio Pulmonary Support：以下PCPS）併用全身麻酔下手術を施行した．全身麻酔手術を施行した5例中3例では重篤な術後合併症をきたした．うち1例は術後1週間目にうっ血性心不全増悪と急性呼吸不全により失った．超高齢者難治性気胸は，可能な限りの内科的治療を施行した上で，詳細な術中術後リスク評価をもとに手術の必要性，危険性を十分インフォームドコンセントした上で手術を行うことが肝要である．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 22 (2), 129-134, 2008

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 超高齢者
• 続発性気胸
• 手術

詳細情報

• CRID: 1390001204359882624
• NII論文ID: 110006657488
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.22.129
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• HANDLE: 10097/46950
• Web Site: https://tohoku.repo.nii.ac.jp/records/66156
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008184651
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可