Effect of application of condesed liquid made from sweetpotato shochu distiller waste on the growth, yield and quality of paddy rice "Hinohikari"

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  • サツマイモ焼酎蒸留粕濃縮液の施用が水稲「ヒノヒカリ」の生育・収量・品質に及ぼす影響

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サツマイモを原料とした焼酎製造過程で生じる蒸留粕濃縮液には除草活性を示す成分が含まれるとともに窒素成分等も含まれるため,肥料効果が期待できる.そこで,水稲「ヒノヒカリ」の移植及び直播栽培に濃縮液を基肥あるいは分施施用した場合の水稲の生育・収量・品質に及ぼす影響について検討した.1.濃縮液を基肥として施用した場合,水稲「ヒノヒカリ」の生育抑制は8月以降に回復し,200ml/m^2施用と400ml/m^2施用の玄米収量は移植・直播ともほぼ同等であり,移植の400ml/m^2施用では基肥窒素4kg/10a施用と同等の収量が得られた.さらに,移植及び直播栽培の800ml/m^2施用では基肥窒素8kg/10a施用と同等以上の収量が得られ,玄米窒素含有率も同等以上となるものの,「ヒノヒカリ」の基準値1.3%を超えず,整粒歩合も差がなかった.2.濃縮液を分施すると,基肥施用に比べ生育抑制は少ないものの,化成肥料の分施に比べると初期生育は劣った.しかし,8月以降の生育が良くなり,基肥400ml/m^2+中間追肥200ml/m^2+穂肥200ml/m^2施用では,基肥800ml/m^2のみの施用より収量が高く,化成肥料の分施と同等の収量が得られた.なお,玄米窒素含有率は化成肥料分施よりやや高いものの1.3%を超えず,整粒歩合に差がなかった.3.以上より,水稲「ヒノヒカリ」の移植及び直播栽培に対してサツマイモ焼酎蒸留粕濃縮液には肥料効果があり,800ml/m^2施用が化成肥料窒素8kg/10a施用にほぼ相当し,移植栽培では,施用直後の生育抑制を低減するためにも,分施するのが望ましいと考えられた.

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