障害乳幼児の早期療育システムの確立をめざして : 「つくし幼児教室」11年間の地域実践を通して

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タイトル別名
  • ショウガイ ニュウヨウジ ノ ソウキ リョウイク システム ノ カクリツ オ

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抄録

筆者らは、1980年から、障害乳幼児をもつ親と共に自主的な通所療育教室「つくし幼児教室」を毎週1回行ってきた。本教室に参加した乳幼児の実態分析を通して、盛岡地域の早期療育機能の発展の様相と今後の課題についての検討を行った。その結果、「つくし幼児教室」の取り組みは、地域の早期発見・早期療育事業の展開に対してひとつの原動力として作用しており、関係者の願いを具体的な実践を通して問題提起していくことの大切さが明らかとなった。また、早期療育に関する今後の課題として、ごく軽度の発達の問題を示す乳幼児への対応が必要であること、早期発見・早期療育システムを確立することが必要であること、県内の地域格差の改善が必要であることが示された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 29 (4), 27-31, 1992

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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