デュアル・チャンネル・モデルに基づくeラーニング・マルチメディア教材におけるポインタ提示の効果分析

  • 安藤 雅洋
    電気通信大学大学院情報システム学研究科:長岡技術科学大学工学部
  • 植野 真臣
    電気通信大学大学院情報システム学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect Analysis of Pointer Presentation on Multimedia e-learning Materials Based on Dual Channel Model
  • デュアル チャンネル モデル ニ モトズク eラーニング マルチメディア キョウザイ ニ オケル ポインタ テイジ ノ コウカ ブンセキ

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抄録

eラーニングにおいて効果的なコンテンツ開発法の研究は重要な研究課題である.本論では,人間の認知情報処理モデル「デュアル・チャンネル・モデル」に基づき,視覚コンテンツ(テキスト,画像)と聴覚コンテンツ(ナレーション),ポインタを同期して提示するマルチメディア教材が作業記憶容量の資源配分を効率化させるとともに伝達される情報量を増加させると仮定する.ポインタの有無での統制実験を,eラーニングでの様々なコンテンツ提示環境((1)ナレーション,(2)テキスト(ナレーションの有無),(3)画像,(4)画像+テキスト(ナレーションの有無),(5)動画,(6)動画+テキスト)の下で実施し,アイマークレコーダにより学習者の注視点を測定するとともに,記憶保持・内容理解テストおよびアンケート調査を行った.結果,ポインタは表層的な知識獲得には影響しないが,深いレベルの理解には効果があることが示され,それらの効果はコンテンツの種類によって変化することが示された.

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