両側胸腹裂孔ヘルニアに臍上部臍帯ヘルニア・下部胸骨欠損を合併した1例

  • 阪 龍太
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科:(現)昭和大学横浜市北部病院こどもセンター
  • 窪田 昭男
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 奥山 宏臣
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 川原 央好
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 長谷川 利路
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 上野 豪久
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 渡邊 高士
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 森下 祐次
    大阪府立母子保健総合医療センター小児外科
  • 中山 雅弘
    大阪府立母子保健総合医療センター検査料

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Bilateral Diaphragmatic Hernia Associated With Supraumbilical Omphalocele and Lower Sternal Cleft
  • 症例報告 両側胸腹裂孔ヘルニアに臍上部臍帯ヘルニア・下部胸骨欠損を合併した1例
  • ショウレイ ホウコク リョウソク キョウフク レツコウ ヘルニア ニ サイ ジョウブ サイタイ ヘルニア カブ キョウコツ ケッソン オ ガッペイシタ 1レイ

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抄録

症例は0歳,女児.臍帯ヘルニアおよび右横隔膜ヘルニアの出生前診断を受けていた.36週4日に帝王切開で出生.出生体重1,986g(-1.2S.D.).アプガースコアは5/6(1分/5分).下部胸骨欠損を認めた.出生当日に右横隔膜ヘルニアに対してパッチ閉鎖を施行した.巨大臍帯ヘルニアに対しては保存的治療を行った.アシドーシス,低酸素血症,高二酸化炭素血症に対して生後11時間で膜型人工肺(ECMO)を開始した.サーファクタント療法を繰り返すも両側の肺の拡張が得られず,脳出血を認め,ECMOを中止,生後2日目で死亡した.剖検の結果,左有嚢性横隔膜ヘルニアを認めた.また,肺/体重比は0.003と低値であった.両側横隔膜ヘルニアに臍帯ヘルニアの合併を認める症例の報告は少なく,考察を行った.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

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