-
- 森 玲奈
- 東京大学大学院学際情報学府
書誌事項
- タイトル別名
-
- Research on Design Processes of Workshops for Learning
- ガクシュウ オ モクテキ ト シタ ワークショップ ノ デザイン カテイ ニ カンスル ケンキュウ
この論文をさがす
抄録
研究の目的は,ワークショップのデザイン過程におけるベテラン実践家の特徴的思考を明らかにすることである.本研究では,ベテラン実践家とその集団に属する初心者2組を選定し,発話思考法を用いた実験を行った.分析は,まずベテラン-初心者間における発話の流れを比較し,その上で2人のベテランに共通する特徴を検討した.その結果,ベテランにおけるデザイン時の発話には,依頼内容の確認・解釈の後,コンセプトの立案を行うという共通の流れがあることが明らかになった.また,ベテランの特徴として,(1)依頼内容に対する幅広い確認を行うこと,(2)デザインの仮枠となるデザインモデルを使用すること,(3)保留や選択の余地を残した「やわらかな決定」を行うこと,(4)スタッフの育成に対する意識とデザイン力を持つこと,(5)過去の実践体験の想起や経験から構築された慣習を用いてデザインを行うこと,が明らかになった.さらに,ベテランには経験に裏づけられた「個人レベルの実践論」があることが示唆された.
収録刊行物
-
- 日本教育工学会論文誌
-
日本教育工学会論文誌 31 (4), 445-455, 2008
日本教育工学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680201124352
-
- NII論文ID
- 110006794732
-
- NII書誌ID
- AA11964147
-
- ISSN
- 21896453
- 13498290
-
- NDL書誌ID
- 9461413
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可