北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討

書誌事項

タイトル別名
  • Reevaluation of the pre-1640 A.D. eruptive history of Hokkaido-Komagatake volcano, northern Japan
  • ホッカイドウ コマガタケ カザン セン レキシ ジダイ フンカ カツドウシ ノ サイケントウ

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抄録

北海道駒ヶ岳火山北西~北東山麓部に露出する噴出物の層序,14C年代,岩石学的特徴を検討した.これまで40~6 cal kaの間には4層の噴火堆積物が識別されていたが,今回新たに7層の噴火堆積物(P7~P1)を識別した.それらの噴火年代は,約19 cal ka(P7),約17.7 cal ka(P6),約17.4 cal ka(P5),約14.8 cal ka(P4),約12.8 cal ka(P3),約6.5~6.3 cal ka(P2,P1)である.北海道駒ヶ岳火山の活動は,6,000年以上の長い休止期によって少なくとも4つの活動期(39 cal ka 以前, 20~12.8 cal ka, 6.8~6.3 cal ka, 1640 AD以降)に区分される.これら4つの活動期は本質物質の全岩化学組成も異なっている.最近3回の活動期は,4~6回のマグマ噴火からなり,規模の大きな噴火で始まり,その後より規模の小さい噴火を繰り返していたことが明らかになった.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 114 (7), 336-347, 2008-07-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (25)*注記

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