ミスコンダクトの調査における手続保障 : アメリカ合衆国における議論の歴史から

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タイトル別名
  • Procedural due process in the investigation of research misconduct

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抄録

研究データの捏造などのミスコンダクトは世の東西を問わず発生している。しかしわが国においては、ミスコンダクトに対する本格的な対応は始まったばかりであり、捏造の直接の証拠はないとされたにも拘らず対象とされた研究者を懲戒解雇するなど、調査における手続的な配慮が十分尽くされているとはいえない現状にある。アメリカ合衆国においては、連邦政府内に独立の機関が設置され、調査を行う。この制度は20年の歴史を有し、そのため、調査に関わる法的な問題も行政不服審査や裁判においてすでに判断がなされている。このようなアメリカ合衆国の制度は、今後わが国において整備されるべき制度構築に関して大いに参考になるものと考えられる。

収録刊行物

  • 生命倫理

    生命倫理 17 (1), 176-182, 2007

    日本生命倫理学会

参考文献 (18)*注記

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