o‐スルホフェニルフルオロン‐ニオブ(V)錯体を用いる尿タンパク質の定量

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of Urinary Protein with o-Sulfophenylfluorone-Niobium(V) Complex
  • o-スルホフェニルフルオロン-ニオブ(5)錯体を用いる尿タンパク質の定量
  • o スルホフェニルフルオロン ニオブ 5 サクタイ オ モチイル ニョウ タンパクシツ ノ テイリョウ

この論文をさがす

抄録

色素としてo-スルホフェニルフルオロン(SPF),金属イオンとしてニオブ(V){Nb(V)}すなわち{SPF-Nb(V)}錯体を用いる簡便,迅速で高感度な尿タンパク質の吸光光度定量法を開発した.本法は反応時間が短く,共存物質の影響も少なく,現在汎用されているピロガロールレッド-モリブデン錯体法(PR法)の約1.2以上倍の定量感度を示し,また低濃度においても再現性良く測定できた.ヒト尿タンパク質分析において本法とPR法との相関係数はr=0.914であった.更に,本法のキット化への応用として,混合試薬を作製したところ,吸光光度定量法とほぼ同程度の感度を示し,操作の煩雑さが解消できた.目視測定への利用として白色滴板上での点滴反応について検討を行った結果,低濃度域においても十分目視検出が可能であることが確認できた.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 57 (8), 637-642, 2008

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (33)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ