書誌事項
- タイトル別名
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- Application of Ion-Exclusion/Cation-Exchange Chromatography to Water Quality Monitoring of Sub-Urban River
- イオン ハイジョ ヨウイオン コウカンガタ イオン クロマトグラフィー ノ チュウショウ トシ カセンスイ ノ スイシツ モニタリング エノ オウヨウ
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抄録
河川水及び下水処理水に含まれる主要陰イオン(SO42-,Cl-,NO3-,I-,F-,HCOO-及びCH3COO-)及び陽イオン(Na+,K+,NH4+,Mg2+及びCa2+)を同時分離定量する方法として,導電率検出イオン排除/陽イオン交換型イオンクロマトグラフィーの有用性について調べた.今回は,分離カラムとしてポリメタクリレートをマトリックスとする弱酸性の陽イオン交換カラムを,溶離液としてコハク酸,酒石酸及び18-クラウン-6の混合溶液(pH 2.9)を用いた.この溶離液中のコハク酸は,イオン排除作用による弱酸を含めた陰イオンの分離に効果があり,他方酒石酸は,2価陽イオンの保持時間の短縮に効果的であった.更に18-クラウン-6は,1価陽イオンの分離,特にNa+からのK+とNH4+の分離に効果的であった.最適分離条件であった26 mMコハク酸,4 mM酒石酸及び1 mM 18-クラウン-6の混合溶液を溶離液としたとき,約20分以内で主要陰及び陽イオンの同時分離定量を行うことができた.また,同条件下における検量線の直線性,検出限界,再現性及び添加回収率において良好な結果が得られた.本法は,都市化が進行している河川水及び下水処理場からの処理水の水質モニタリングに適用でき,様々なイオン種の動態,特に無機態窒素の動態解明につながる有用な情報が得られた.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 57 (8), 651-658, 2008
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204355432832
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- NII論文ID
- 110006863821
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD1cXhtVenurrO
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- NDL書誌ID
- 9615597
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可