顎口腔領域に生じたＬａｎｇｅｒｈａｎｓ　ｃｅｌｌ　ｈｉｓｔｉｏｃｙｔｏｓｉｓの５例

• 笹岡 邦典

  群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻臓器病態制御系病態腫瘍制御学講座顎口腔科学

• 茂木 健司

  群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻臓器病態制御系病態腫瘍制御学講座顎口腔科学

• 狩野 証夫

  群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻臓器病態制御系病態腫瘍制御学講座顎口腔科学

• 神野 恵治

  群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻臓器病態制御系病態腫瘍制御学講座顎口腔科学

• 根岸 明秀

  群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻臓器病態制御系病態腫瘍制御学講座顎口腔科学

書誌事項

タイトル別名

• Clinical Study of Five Cases of Langerhans Cell Histiocytosis Occured in the Jaws
• ガク コウクウ リョウイキ ニ ショウジタ Langerhans cell histiocytosis ノ 5レイ

抄録

著者らは1992年から2007年の16年間に当科を受診した, 顎口腔領域のLangerhans cell histiocytosisの5例 (男性2名, 女性3名) を経験した. 初診時年齢は10ヶ月から65歳であった. 顎骨のみに病変が認められたのは3例であったが, 顎骨以外には肺と下垂体に認められた症例, 体幹部皮膚, 側頭骨および後頭骨に認められた症例が各1例認められた. 診断に関しては顎骨の画像所見等による臨床所見では確定は難しく, 病理組織学的診断が必須であった. 処置は病変の摘出掻爬のみ1例, 摘出掻爬に放射線照射の併用2例, 下顎骨切除と化学療法の併用1例, 化学療法単独1例と多様であった. 予後はおおむね良好であり, 本症により死亡した症例は認められなかった. 顎骨単発性病変でも, その後多発化や全身への波及の危険性を念頭に入れ, 慎重な経過観察が必要である. 顎口腔領域以外にも病変が認められる場合には化学療法を含め, 各科の協力によるすみやかな治療が必要であった.

収録刊行物

• 北関東医学

  北関東医学 58 (3), 317-324, 2008

  北関東医学会

キーワード

• ランゲルハンス細胞組織球症
• 好酸球肉芽腫
• 顎口腔領域

詳細情報

• CRID: 1390282681317547776
• NII論文ID: 110006881216
• NII書誌ID: AN10585677
• DOI: 10.2974/kmj.58.317
• ISSN: 18811191
• ISSN: 13432826
• HANDLE: 10087/3570
• NDL書誌ID: 9621233
• Web Site: https://gunma-u.repo.nii.ac.jp/records/6347
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9621233
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009059058
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可