胸骨後経路胃管再建が行われていた食道癌術後の大動脈弁狭窄症に対して右傍胸骨切開で大動脈弁置換術を行った1例

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  • Aortic Valve Replacement after Retrosternal Gastric Tube Reconstruction for Esophageal Cancer

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抄録

胸骨後経路胃管再建が行われていた食道癌術後の大動脈弁狭窄症に対して右傍胸骨切開で大動脈弁置換術を行った.症例は84歳男性で,食道癌に対する右開胸,開腹による胸部食道切除,胸骨後経路胃管再建術の既往があった.労作時胸部絞扼感が出現したため精査を行ったところ,大動脈弁狭窄症と診断された.手術は,胃管損傷を避けるために右傍胸骨切開で心臓に到達し,通常の大動脈弁置換術を行った.術後経過は良好で術後24日めに退院となった.胸骨後経路胃管再建が行われている食道癌術後の大動脈弁手術症例において種々のアプローチが報告されているが,右傍胸骨アプローチは胃管を確認してその損傷を避けられ,かつ大動脈弁置換術の視野も良好であり有用な方法である.

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