看護師のストレス対処法に関する検討 : 対処法の種類によるストレス反応の比較

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抄録

本研究の目的は、看護師のストレス反応を知り、ストレス対処法を検討することである。調査対象者は、看護師・准看護師285名を対象に自記式質問紙法を実施し、回収率は、242名(85%)であった。質問紙は、ストレス対処法とストレス反応尺度50項目(情動的反応、認知・行動的反応、身体的反応)で構成した。その結果、ストレス反応は、山口らとほぼ同様の因子で、情動的反応が「怒り」「不安」「抑鬱気分」、認知・行動的反応が「引きこもり」、「情緒的混乱」、身体的反応が「自律神経亢進」、「身体疲労」が抽出された。各尺度の平均は、「怒り」と「身体疲労」の2項目が平均2.5以上であった。ストレス対処法の有無とストレス反応との関係は、T検定の結果で、何らかのストレス反応因子に対して、有意差が出現したのは、(a)スポーツ、(b)カラオケ、(c)散歩、(d)アロマ、(e)旅行の5つの対処法であった。スポーツ、散歩、旅行をストレス対処としている人は、ストレス反応が低く(p<.05)、アロマやカラオケをストレス対処としている人は、ストレス反応が高い傾向がみられた(p<.05)。

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