建築図面の理解・把握に際しての注視特性 : 集合住宅の住戸間取り図を対象としたケーススタディ

書誌事項

タイトル別名
  • Eye Fixation Characteristics in the Understanding and Grasping of Architectural Drawings : A Case Study on the Housing Plan of Multiple Dwelling ouses

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抄録

本稿では、建築学を専攻する学生がどのように住戸間取り図を理解・把握しているのか、学習期間による差異、そのプロセスや方法等の傾向を注視特性の分析結果を基に評価・考察した。その結果は、以下のようにまとめられた。1)建築学を専攻し始めて間もない学生が、間取り図を理解することは容易ではない。しかし、学年進行(習熟度)に伴ってそれをより正確に理解・把握できるようになることを客観的に確認した。2)低学年の視線軌跡・注視した場所は特定部分に集中する傾向があった。これに対し、高学年ではそれが分散的傾向を示し図面全体を視ている被験者が多かった。3)低学年は部分情報を組み合わせて図面全体を理解・把握し、高学年になるほど寸法と居室名を基に全体像を捉えた上で細部をも理解していくというプロセスを採るようになる傾向が示唆された。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 55 (3), 55-62, 2008

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (8)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680388315136
  • NII論文ID
    110007005879
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.55.55_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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