うっ滞性乳腺炎動物モデルの作成

書誌事項

タイトル別名
  • Development of stagnation mastitis animal model
  • ウッタイセイ ニュウセンエン ドウブツ モデル ノ サクセイ

この論文をさがす

抄録

乳腺炎は授乳期の母親の疾病の一つで, なかでもうっ滞性乳腺炎は乳汁の排出障害が原因とされており, その発症危険因子として食餌が疑われている. 効率よく食餌成分と乳腺炎発症との関連を検証するために動物実験系の構築を試みた. 先ず, 授乳期の親マウスから仔マウスを強制離乳させ乳腺組織を観察した結果, 離乳96時間後に上皮細胞の脱落や間質への体液の移行, 問質への単核細胞の浸潤などの炎症が確認された. また, 炎症の度合いを数値化するためにマスト細胞数を計測した結果, 離乳マウスの乳腺組織では有意に細胞数が増加していた. 極めて容易な強制離乳により作成できたうっ滞性乳腺炎誘導モデルは, 食餌成分と乳腺炎との関連解明について実験的な研究手法を与えるものである.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ