ポリビニルアルコールゲルを用いるゲル浸透クロマトグラフィーにおけるポリ塩化ビフェニルと絶縁油の分離メカニズム

• 澤津橋 徹哉

  三菱重工業株式会社長崎研究所

• 塚原 千幸人

  三菱重工業株式会社長崎研究所

• 馬場 恵吾

  長菱エンジニアリング株式会社

• 橋本 知子

  MHIソリューションテクノロジーズ株式会社

• 篠田 晶子

  昭和電工株式会社

• 大井 悦雅

  株式会社島津テクノリサーチ

• 本間 善夫

  新潟県立新潟女子短期大学

• 三浦 則雄

  九州大学産学連携センター

書誌事項

タイトル別名

• Separation Mechanism of Polychlorinated Biphenyls from Insulating Oil on Gel Permeation Chromatography with Poly(vinyl alcohol) Gel
• ポリビニル アルコール ゲル オ モチイル ゲル シントウ クロマトグラフィー ニ オケル ポリ エンカ ビフェニル ト ゼツエンユ ノ ブンリ メカニズム

抄録

ポリ塩化ビフェニル（PCB）迅速分析に有効なクリーンアップ剤であるポリビニルアルコール（PVA）ゲル上でのPCBと絶縁油の分離メカニズムの解明を試みた．アセトン移動相における，脂肪族炭化水素，アルキルベンゼン，多環芳香族炭化水素，及びこれらの各塩素化物の溶出位置を確認した．これより，絶縁油はサイズ排除作用，PCBはサイズ排除作用と分配作用が働いており，検討した化合物の溶出位置と，有機概念図の指標として用いられる無機性/有機性との間に良好な比例関係が確認された．これらの関係から，PVAゲル上では無機性/有機性が大きなPCBでは分配作用が強く働くため，絶縁油との分離が達成されることが分かった．この分離メカニズムは，van't Hoffプロットから求めた熱力学量（ΔH）から説明することができ，PVAゲル上の分離特性は，無機性/有機性及び熱力学量を用いて評価することが可能となった．

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 57 (12), 1019-1026, 2008

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• polychlorinated biphenyls
• gel permeation chromatography
• polyvinyl alcohol
• van't Hoff plot

詳細情報

• CRID: 1390001204356011392
• NII論文ID: 110007008609
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.57.1019
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1MXhtFWjuw%3D%3D
• NDL書誌ID: 9746409
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9746409
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/57/12/57_12_1019/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10897133
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可