特発性肺線維症の急性増悪時にびまん性肺胞出血を合併した2例

• 國本 政瑞沖

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 吉井 千春

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 矢寺 和博

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 井上 直征

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 清水 真喜子

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 野口 真吾

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 山崎 啓

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 西田 千夏

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 櫻井 康雅

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 中村 武博

  産業医科大学病院呼吸器内科

• 城戸 優光

  産業医科大学病院呼吸器内科

書誌事項

タイトル別名

• Two Cases of Acute Exacerbation of Idiopathic Pulmonary Fibrosis with Diffuse Alveolar Hemorrhage

抄録

背景.特発性肺線維症の急性増悪時に肺胞出血を来した2例を経験した.症例.症例1は64歳男性.2000年10月から特発性肺線維症にて対症療法を受けていた.2001年5月に血痰と低酸素血症のため当科に入院,胸部X線とCTで全肺野にすりガラス影が認められた.ステロイドパルス療法を受けたが,入院7日目に右気胸併発による呼吸不全で永眠.剖検で蜂窩肺を背景に,間質の炎症細胞浸潤と硝子膜形成および肺胞出血が認められた.症例2は78歳男性,2006年10月から特発性肺線維症で経過を観察されていたが2007年1月に呼吸困難で入院.胸部X線とCTで全肺野に浸潤影あり,人工呼吸器管理下で気管支肺胞洗浄が行われ,血性の回収液が認められ,ステロイドパルス療法で軽快した.結論.特発性肺線維症の急性増悪時におけるびまん性肺胞出血の報告は少なく,稀な病態であると考えられた.

収録刊行物

• 気管支学

  気管支学 30 (6), 376-382, 2008

  特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

キーワード

• 特発性肺線維症
• びまん性肺胞出血
• びまん性肺胞障害
• 急性増悪

詳細情報

• CRID: 1390282679730691072
• NII論文ID: 110007008717
• NII書誌ID: AN00357687
• DOI: 10.18907/jjsre.30.6_376
• ISSN: 21860149
• ISSN: 02872137
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009071543
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可