日本におけるSRI(社会的責任投資)の動向と限界(第25回全国大会<自由論題>)

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  • Present Situation of Socially Responsible Investment and Challenging Issues

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抄録

近年,国内外においてCSRやSRIの認識が高まってきている。しかしSRIの組み入れ銘柄がその他のファンドのものとあまり違いがないという指摘や,日本におけるSRIファンドの残高規模が相対的に伸びていないという事実もある。これらの課題を「SRIの投資銘柄の決定方法」という観点から考察した。日本のSRI調査機関はCSR活動を網羅的に調査する傾向がある。CSR活動の網羅性のみを重視すると,パフォーマンスとの関係が不透明になり,主流の投資家の支持が集まりにくくなり,その結果SRIファンドの残高の規模は拡大しないおそれもある。よって現状のままの調査方法ではSRIの普及には限界があると考えられる。これらの課題を解決する手段としてマテリアリティという考え方がある。

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