手術可能I期非小細胞肺癌に対する定位放射線治療の多施設共同研究成績

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抄録

I期非小細胞肺癌に対しては手術が標準治療であるのが現状であるが、手術拒否患者が少なからず存在し、最近定位放射線治療を受けている。今回、自施設および他施設の成績をまとめて見直し、手術可能I期非小細胞肺癌に対する定位放射線治療成績を評価および考察した。対象と方法>国内主要14施設において定位放射線治療を受けたI<期非小細胞肺癌のうち手術可能と判断される87症例の成績を遡及的に分析し、手術療法との生存率・有害事象にっいて比較検討した。<結果と考察>5年粗生存率はIA期で76%、IB期で64%であり、手術と比較して遜色ない生存率と低い有害事象発生率が得られた。I期非小細胞肺癌に対する定位放射線治療は患者の希望によっては選択しうる方法として提示されるべきであり、また将来的には手術との無作為比較試験も必要になるであろう。

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