鈴鹿における伝承食文化(第2報) : 庄野地区の食文化
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Traditional Dietary Culture in Suzuka City (Part 2) : The Cuisine and Dietary Habits in Shono Area
この論文をさがす
抄録
鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した。
収録刊行物
-
- 鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College
-
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (18), 63-70, 1998-01-01
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572261552464379904
-
- NII論文ID
- 110007042694
-
- NII書誌ID
- AN00122901
-
- ISSN
- 09158421
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1446/00002298/
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles