-
- 加賀谷 健臣
- Kyoto University
書誌事項
- タイトル別名
-
- Vasarupa-vidhi and its deviations
この論文をさがす
抄録
本論文では,Vasarupa-vidhi(3.1.94)とそれに係わる解釈規則(pari.67-69)を定式化し,それらから逸脱するケースを主にKasika-vrttiに基づき全て列挙することを試みる.Vasarupa-vidhiとは接尾辞間での共存を許す規則であり,これによりapavada(例外規則)もutsarga(一般規則)を常には妨げず,両者は共存できる.例えば,apavadaたるyat(3.1.97)はutsargaたるtavyat等(3.1.96)を常には妨げず,"ceya"(3.1.97)に加えて"cetavya"(3.1.96)等も一方で可とされる.しかし,Panini文法では他所でもそうであるように,このVasarupa-vidhiには例外,さらにそれから逸脱するケースが多々あり,正確な範囲を確定するためには,結局は一つ一つを吟味する他はない.これらの規則の正確な意味とそれが影響する範囲を,少なくとも理論上で,明確にすることは,krt接尾辞に関わるどのような応用に対しても,基礎として不可欠である.或いは,これら原則の範囲を確定してのち,はじめて個々の規則を安全に適用することが可能となる.また,本論文での試みは誰がやっても概ね同じ結果が得られるはずである.これらの意味で本研究は公表する意義があると考える.
収録刊行物
-
- 印度學佛教學研究
-
印度學佛教學研究 56 (3), 1077-1080, 2008
日本印度学仏教学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205379080960
-
- NII論文ID
- 110007043137
-
- NII書誌ID
- AN00018579
-
- ISSN
- 18840051
- 00194344
-
- NDL書誌ID
- 9449885
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可