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Abstract
『断髪令』(明治4年)が厳しく実行された明治維新から干支が2周り以上した今でも、頭に日本伝統習俗のマゲをのこし、古式ゆかしい土俵の上で正々堂々の格闘を繰り広げている大相撲の世界。その力士たちのシンボルであるマゲを結っているのは、床山という専門家たちである。しかし、力士とマゲはあまりに密接すぎて逆に、彼ら床山の存在が世間から注目されることはほとんどなく、それは国技の縁の下の力持ち的存在である。今回は、大相撲の世界を陰で支えるそんな床山たちの今に注目し、彼らのプロ意識、技術、生活観についてアンケートを試みた。協力していただいた床山さんは20年以上の経験を持つベテランの人たちです。そこから感じ取れたのは、彼らの大相撲に対する並々ならぬ愛情と、自分の職業に対する高い誇りだった。私が調査をした日は奇しくも、史上初めて、新年度(平成20年=2008年)番付から2名の代表だけではあるが、床山の名が掲載されることを受け、床山会が自主的に床山全員を国技館に集めての、床山技術の講習会が行われた日だった。
Journal
- Yamano aesthetic archives [List of Volumes]
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Yamano aesthetic archives 16, 49-56, 2008 [Table of Contents]
Yamano College of Aesthetics