臨床的に悪性が疑われたdiabetic mastopathyの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of diabetic mastopathy clinically suspected as malignant

この論文をさがす

抄録

背景 : Diabetic mastopathy は, 乳腺線維症の範疇に入り, 糖尿病との関連性が深いまれな良性病変であるが, 臨床的には浸潤癌との鑑別を必要とすることが多い.<br>症例 : 50 歳代, 女性. 右乳房腫瘤を自覚して来院. 超音波検査で, 右 AC 領域に乳癌を疑う辺縁不整な低エコー腫瘤が描出されたため, 穿刺吸引細胞診が施行された. 細胞像としては, 少数のリンパ球とともに末梢乳管上皮細胞の集塊が 1 ヵ所に認められた. 生検にて, diabetic mastopathy と診断された.<br>結論 : 臨床・病理双方で, diabetic mastopathy の臨床像・組織像・細胞像を理解することが, over surgery を防ぐうえで重要である.

収録刊行物

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ