胸壁神経鞘腫自検例による，その発生部位・術式についての検討

• 深澤 敏男

  都留市立病院　呼吸器外科

• 奥脇 英人

  山梨大学医学部　第2外科

書誌事項

タイトル別名

• Examination of location and operative method of chest wall schwannoma

抄録

胸壁腫瘍の胸腔鏡下3切除例を検討した．画像所見では，2例はCT上腫瘍辺縁明瞭平滑・立ち上がり明瞭で，1例はこの逆であった．前者は胸膜を切開し，直下に腫瘤の被膜を認めた．後者は胸膜直下に厚い筋層を認め，筋層の下に腫瘤を認めた．前者は胸膜直下の発生で，これに対し後者は肋間筋内の発生で，比較的珍しいものと思われた．両者ともに胸腔鏡下摘出が可能であるが，筋肉内発生例は，術中の視野が悪いので，手技に慎重さを要し，胸壁側からのアプローチも，選択枝の1つになり得るものと思われた．画像所見を検討した上で慎重に術式を選択すべきと思われる．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 23 (1), 23-30, 2009

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 胸壁腫瘍
• 神経鞘腫
• 発生部位
• 術式

詳細情報

• CRID: 1390001204360049024
• NII論文ID: 110007082124
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.23.023
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009117539
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可