小笠原諸島から採集されたクダマキガイ科Aliceia属の新種

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  • A New Species of Aliceia (Gastropoda: Turridae) from Ogasawara Islands, Japan

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抄録

Aliceia okutanii n. sp.タチヒレシャジク(和名新称) 小笠原諸島沖から未知のクダマキガイ科の小型種が得られた。本種は半管状の突起が約180゜ごとに並ぶ特徴的な形態を持っており, Aliceia属に分類される。本属には, A. aenigmatica(北大西洋アゾレス諸島沖水深1800-1980 m)とA. simplicissima(インドネシアおよびタンザニア・ザンジバル沖水深356-470 m)が記載されているのみであり, Kay(1979)によってThatcheriasyrinx sp.として図示された未同定種(ハワイ沖水深700m)も同属であると考えられる。本新種は,螺層が細く殼頂角が小さいこと,殼口が縦に長く伸びること,肩部に顕著な突起を形成すること,偽臍孔が形成されること,原殼の螺肋の数が少ないこと,の5点によって上記の種とは異なる。本新種は,Aliceia属の西北太平洋における新記録である。

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参考文献 (5)*注記

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