書誌事項
- タイトル別名
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- サイシン ノ ブンコウガクテキ シュホウ ノ イリョウ ヤクガク リョウイキ エノ オウヨウ
- Applications of Advanced Spectroscopy in Medical Pharmacy
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抄録
薬物の作用機序を原理的に理解するには,薬物との相互作用に伴う標的生体分子の構造・機能の変化を知る必要がある.このような研究はX線結晶解析や高分解能NMRを用いて行われているが,近年の光発生・検出技術の進歩に伴い,分光学的手法も有力な研究手段となりつつある.中でも共鳴ラマン分光法は,水溶液中で測定が可能であり,固体・溶液にかかわらず測定でき,空間・時間分解能が高く,高選択であるという特徴を持つ.本稿では,ラマン分光法と共鳴ラマン効果について概説した後,共鳴一差ラマン分光による1残基構造変化検出,マイクロ流動チップー顕微ラマン分光による赤血球の脱酸素過程の解析など,ラマン分光法を薬学領域に応用した研究例を紹介する.また,分子分光法は基本的には非破壊計測であり,この特徴を生かしてin situ分析への応用も広がっている.薬剤部業務にin situ分析を応用した例として,テラヘルツ波を用いた薬剤識別装置開発の試みについても述べる.
収録刊行物
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- 新潟医学会雑誌
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新潟医学会雑誌 121 (8), 427-431, 2007-08
新潟医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001339244695168
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- NII論文ID
- 110007146432
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- NII書誌ID
- AN00182415
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- ISSN
- 00290440
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- HANDLE
- 10191/32760
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- NDL書誌ID
- 9268711
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles