抗ジンジパイン鶏卵抗体含有タブレットの臨床的および細菌学的評価

• 瀧川 智子

  日本大学大学院歯学研究科歯科臨床系専攻応用口腔科学分野

• 菅野 直之

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座:日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門

• Rahman AKMS

  株式会社ゲン・コーポレーション免疫研究所

• 山村 淳一

  ビーンスターク・スノー株式会社

• 嶋田 照子

  日本大学大学院歯学研究科歯科臨床系専攻応用口腔科学分野

• 高根 正敏

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座:日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門

• 蛭間 重能

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座

• 佐藤 秀一

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座:日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門

• 吉沼 直人

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座:日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門

• 伊藤 公一

  日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座:日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門

書誌事項

タイトル別名

• Clinical and Bacteriological Evaluation of Anti-gingipain Egg Yolk Antibody

抄録

グラム陰性の偏性嫌気性菌であるPorphyromonas gingivalisは,歯周病の最も有力な原因菌であると考えられている.P.gingivalisの産生するジンジパインは,発育増殖に不可欠な因子であると同時に,宿主タンパクを広範に分解し宿主免疫機構の破綻をきたす重要な病原因子である.本研究では,ジンジパインを標的とした受動免疫による歯周病治療の可能性について検討した.ジンジパイン抗原を免疫した鶏卵から抽出した抗ジンジパイン鶏卵抗体(IgY-GP)を含有するタブレットを調製し,被験者に8週間投与した.その結果,投与前後で臨床症状に顕著な変化は認められなかったが,細菌学的評価では,唾液中の総細菌数に対するP.gingivalisの割合がIgY-GP含有タブレットを服用した群で統計学的に有意に減少した.今後,さらにIgY-GPの有用性を明らかにし,効果的な使用方法を確立するために,さらなる研究が必要であると考えられる.

収録刊行物

• 日本歯科保存学雑誌

  日本歯科保存学雑誌 50 (3), 358-364, 2007

  特定非営利活動法人 日本歯科保存学会

キーワード

• ジンジパイン
• 鶏卵抗体
• 歯周病
• Porphyromonas gingivalis

詳細情報

• CRID: 1390282680497165440
• NII論文ID: 110007151175
• NII書誌ID: AN00191201
• DOI: 10.11471/shikahozon.50.358
• ISSN: 21880808
• ISSN: 03872343
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007305004
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可