23.阪神・淡路大震災における神戸市の公園利用に関する考察(1) : 復旧活動と公園利用の実態
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抄録
阪神・淡路大震災で公園は、自衛隊の利用、廃・残材の仮置き場、応急仮設住宅の建設など、様々な形で利用された。しかし、公園の利用の実態は非計画的であったため、避難者のいる小規模な街区公園に、複数の活動拠点が設置されるなどの状況が展開された。従来の地域防災計画では、災害時の公園利用について、避難場所としての計画はみられるが、それ以外の対策は不十分である。もし主要な活動について使い方を予め計画しておくならば、震災時に計画的な応急対策が可能となる。そのような観点から本研究では公園に焦点をあて、震災時における公的機関の復旧活動の際の公園利用のあり方について考察する。本稿(1)では、各復旧活動を行った各諸機関及び神戸市土木局公園緑地部に、アンケート及びヒアリング調査を行い、各復旧活動の時系列的展開を踏まえ、公園利用のタイプを明らかにし、それぞれの復旧活動のピーク時の公園利用の実態について把握している。その上で復旧活動の問題点を明らかにし、公園の種別に関する考察を行っている。
収録刊行物
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- 地域安全学会論文報告集
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地域安全学会論文報告集 175-182,
地域安全学会
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詳細情報
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- CRID
- 1542261570171392384
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- NII論文ID
- 110007152497
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- NII書誌ID
- AA11250264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles