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- 山下 博司
- Tohoku University
書誌事項
- タイトル別名
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- The Absolute as Luminosity:
- The Absolute as Luminosity: The ideal and movement of Saint Ramalingar
- ――灯火の表象を中心に――
- The ideal and movement of Saint Ramalingar
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抄録
聖ラーマリンガル(1823-1874)は,19世紀南インド・タミル地方の聖者の一人である.五〇年余の短い生涯に創作したタミル語による膨大な韻文作品は,浩瀚な『ティルヴァルトパー』などに纏められ,近代タミルナードゥのヒンドゥー教文学活動が極めた頂点の一つを構成している.聖ラーマリンガルは,タミルナードゥのスィッダ(シッタル)の伝統に立つ宗教者であった.彼の作品の中で,最高神は多くの場合「シヴァ」と呼ばれるが,それは宗派的な神としてのシヴァ神というより,タミル語で時に「スィヴァム」と表現されることからもわかるように,擬人的表象を超えた非宗派的な響きをもつ存在であった.本論文では,聖ラーマリンガル独自の神観念を,神の表象のしかた,とくに「灯火」による神の表現の問題に焦点をあてて明らかにし,当時の時代状況に照らしながら,その思想的・社会的意義について考察を及ぼす.
収録刊行物
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- 印度學佛教學研究
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印度學佛教學研究 57 (3), 1165-1171, 2009
日本印度学仏教学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282680354968064
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- NII論文ID
- 110007160522
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- NII書誌ID
- AN00018579
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- ISSN
- 18840051
- 00194344
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- HANDLE
- 10097/52070
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- NDL書誌ID
- 10189160
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可