大阪市南港野鳥園におけるウスアカナギサハネカクシの季節消長

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タイトル別名
  • Life cycle of Bryothinusa algarum Sawada (Coleoptera: Staphylinidae) in the Osaka Nanko Bird Sanctuary
  • オオサカシ ナンコウ ヤチョウエン ニ オケル ウスアカナギサハネカクシ ノ キセツ ショウチョウ

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抄録

潮間帯に生息するウスアカナギサハネカクシBryothinusa algarum Sawadaの成虫の発生消長と分布様式を,大阪市住之江区南港野鳥園の干潟において調査した.2003年5月から2004年4月までの計13回,干潟地表面の成虫数を記録した.その結果,本種の成虫は3月から地表に現れ,その個体数は3月から5月まで増加し,夏にいったん減少する.その後秋に新成虫が出現し,その個体数は再び増加し,冬には成虫は地表面に全く見られなかった.本種は大阪湾沿岸部において成虫越冬を行い,春に繁殖し,秋に新成虫が羽化する年1化の生活史をもつと推測された.集中度の検討から,本種成虫は1年を通して集中分布しており,特に晩秋は強く集合して地中に潜り,集団越冬を行うことが考えられた.

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