小児悪性固形腫瘍に対する同種造血幹細胞移植の検討

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  • Allogeneic stem cell transplantation for advanced solid tumor in children

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抄録

小児進行期固形腫瘍24例の造血幹細胞移植症例を検討し,同種移植の有用性を検討した.疾患は神経芽腫13例,横紋筋肉腫7例,卵黄嚢癌2例,肝芽腫1例,peripheral neuroectodermal tumor(PNET)1例であった.移植は自家移植14例,同種移植は10例(BMT 4例,CBT 6例)であった.5年生存率は自家移植群40.2±13.6%,同種移植群51.9±17.6%で有意差を認めなかった.5年無病生存率は自家28.6±12.1%,同種55.6±16.6%,再発率は自家69.2±12.8%,同種28.6±17.1%,移植関連死亡は自家7.1±6.9%,同種22.2±13.9%であった.同種移植は移植関連死亡を少なくするために,より毒性の少ない前処置を導入することでさらなる成績の向上が望める可能性があるものと考えられた.

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