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Abstract
これまで指摘されたきた空間図形の学習や問題解決における生徒の困難さに,本質的なアプローチを試みるには空間思考の特徴を明確にする必要がある。本研究は,与えられた課題場面において主に図を基にして空間的な心像をつくり操作する力を把握することを目的とし,インタービュー調査の分析を中心に据えた。その結果,空間図形の場合,推論を進めるにあたって念頭操作が重要な位置を占めていた。またイメージを活用する者は,明確な心像を形成できる者と曖昧な心像しか形成できない者とに分かれ,前者はイメージが論理的見方・考え方のチェック機能を果たしているため,論理的なアプローチもしっかりできている場合が多い。しかし逆に論理的なアプローチができても明確なイメージを持っているとは必ずしも言えない。さらに,課題に対して空間図形の構造の必要部分だけを取り出したり,空間図形を投影して2次元化する能力や,各判断の根拠やその特徴を一定表現できる能力がこの時期にすでに出来始めていること等も明らかになった。
Journal
- 数学教育論文発表会論文集 [List of Volumes]
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数学教育論文発表会論文集 32, 269-274, 1999-11-13 [Table of Contents]
Japan Society of Mathematical Education