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Abstract
本稿は昭和12年から14年にかけて発行された『高等小學算術書』(第五期)における関数教育の変容や特質について考察している。考察の結果、次の4点を明らかにしている。(1)第五期は、直角座標を関数のグラフの事前学習とし、指導形態を「関数→関数の利用」(第四期)から「関数→関数のグラフ(対応表)→関数の利用」へと、関数のグラフ(対応表)の位置づけを明確化し、指導順序の系統性を見直したこと。(2)そのため、第四期の尋常小学校から第五期の高等小学校への連続性は薄まり、第五期の独立性が現れたこと。(3)それまで使用されていた小学校の算術教科書が基本的に問題形式であるのに対し、第五期の高等小学校の算術教科書では、新しい事項には説明があり、その後練習問題(説明-問題形式)になっていること。(4)以上のことから第五期は、第四期の形式・内容・方法を大きく変化させた期であること。
Journal
- 数学教育論文発表会論文集 [List of Volumes]
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数学教育論文発表会論文集 37, 553-558, 2004-11-20 [Table of Contents]
Japan Society of Mathematical Education