Read/Search this Article
Abstract
さぬきよいまい(オオセト×山田錦)の多収要因およびその品種特性を解明するために,収量構成要素と収量,乾物生産量,収穫指数,さらに,生育経過と形態形質を両親および姉妹系統であるKU31と比較した.1.茎数の推移は,KU31が最も低く,さぬきよいまいは両親とほとんど同じであった.さぬきよいまいの草丈,葉色は,山田錦よりも低く,オオセトと同様に推移した.2.さぬきよいまいの出穂期における草丈,茎数,葉色は,オオセトと同じであったが,出穂期は山田錦およびKU31と類似していた.3.さぬきよいまいの収量は,山田錦よりも多く,オオセトよりも少なかった.これは,さぬきよいまいの穂数が両親と同水準で,1穂籾数と総籾数が4品種中最低であっものの,登熟歩合と1000籾重が共に高い水準にあることにより,登熟度が最も高くなったためであった.4.さぬきよいまいとオオセトでは山田錦とKU31より出穂期乾物重が少なく,出穂期後乾物生産量が多かった.このため,成熟期乾物重は品種間でほとんど差がなかった.また,収穫指数は4品種とも30%未満であった.5.成熟期乾物重,収穫指数と収量との関係は,いずれも正の相関傾向を示したが,有意ではなかった.しかし,山田錦を除外すると,収穫指数と収量との間に,比較的高い相関係数が得られた.6.本試験では,さぬきよいまいの多収性を確認することはできなかった.今後は収量変動に関連する施肥量,栽植密度,1株苗数を変えた試験を行い,さぬきよいまいの収量性を再度確認する必要がある.
Journal
- 日本作物学会四国支部会報 [List of Volumes]
-
日本作物学会四国支部会報 (45), 1-9, 2008-12 [Table of Contents]
The Crop Science Society of Japan