自閉症者が示す激しい攻撃行動に対する低減方略の検討 : 兆候行動の分析に基づく予防的支援

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  • ジヘイショウシャ ガ シメス ハゲシイ コウゲキ コウドウ ニ タイスル テイゲン ホウリャク ノ ケントウ チョウコウ コウドウ ノ ブンセキ ニ モトズク ヨボウテキ シエン

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本研究では、小規模作業所において、自閉症者の激しい攻撃行動を低減するための方略を検討した。機能的アセスメントにおいて対象者と職員の相互作用の行動連鎖を記録し、兆候行動に焦点を当てて機能分析を行った結果、職員が兆候行動を強化し攻撃行動の生起頻度を高めていることが明らかになった。そのため、兆候行動に対する介入を実施し、かつ場に適切な行動を促進することが攻撃行動の生起を予防すると考え、作業場面、活動の切り替わり場面において介入プログラムが作成され介入が実施された。その際、兆候行動、攻撃行動への対応を詳細な手続きとして記述した。その結果、兆候行動、攻撃行動は低減し、適切な行動が増加した。攻撃行動と兆候行動の機能的関係、介入プログラムの有効性、激しい攻撃行動に対する実行可能で、かつ予防的なアプローチに関して考察を加えた。

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