書誌事項
- タイトル別名
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- A MULTI-CENTER STUDY FOR STANDARDISATION OF PERIOPERATIVE MANAGEMENT OF RADICAL PROSTATECTOMY USING CLINICAL PATHWAYS
- クリニカル パス オ モチイタ ゼンリツセン ゼンテキジョジュツ シュウジュツキ カンリ ヒョウジュンカ ノ タシセツ キョウドウ ケンキュウ
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抄録
(目的)これまでの調査で, 全国の病院における前立腺全摘除術の周術期管理にはばらつきが多いことがわかっている.クリニカルパスの手法を用いて術後管理法の標準化を目指し, 多施設共同研究を行った.<br> (対象と方法)第1期(2004年1月~12月)に全国8施設において行われた前立腺全摘除術の周術期成績を集計した.その結果を各施設間で公表, 協議し, それを参考にそれぞれの施設でクリニカルパスを作成または改定した.第2期(2005年1月~2006年3月)に実際にパスを使用し, その成績を集計し, 比較検討した.<br> (結果)8施設において, 第1期378例, 第2期360例が登録された.討議後に作成したパスの設定は似かよったものとなった.第2期の術後成績の中央値のほとんどはパスの設定と等しく, パスの設定どおりに管理が行われたと思われた.2つの期間で, 飲水開始日, 食事開始日, 硬膜外麻酔カテーテル抜去日, ドレーン抜去日はそれぞれ1.2±0.7日→1.3±1.4日, 1.9±1.2日→1.8±1.7日, 2.4±0.7日→2.5±0.6日, 3.8±2.5日→3.8±2.8日と変らなかったが, 歩行開始日, 持続点滴終了日, 静注抗菌薬終了日はそれぞれ1.9±0.9日→1.5±0.6日, 3.7±2.1日→3.1±2.2日, 3.6±2.0日→2.5±2.2日と早期に行われるようになった.尿道カテーテル抜去日は9.1±4.9→8.6±5.4日とあまり変化がなかったが, 術前入院期間は3.4±2.1日→2.5±1.0日, カテーテル抜去から退院までの期間は8.9±10.1日→5.6±3.8日, 術後入院期間は17.9±10.9日→14.4±9.1日と大幅に短縮され, かつばらつきも減少した.<br> (結論)各施設間で成績を開示しあうことにより, 作成されたクリニカルパスは似かよったものになり, それに基づいた管理を行うことにより前立腺全摘除術の周術期管理の標準化を進めることができると考えられた.<br>
収録刊行物
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- 日本泌尿器科学会雑誌
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日本泌尿器科学会雑誌 100 (5), 563-569, 2009
一般社団法人 日本泌尿器科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680033942400
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- NII論文ID
- 110007331316
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- NII書誌ID
- AN00196577
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD1MrksVOqsw%3D%3D
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- ISSN
- 18847110
- 00215287
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- NDL書誌ID
- 10328120
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可