東京都心のクマネズミ個体群におけるワルファリン抵抗性因子の維持

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タイトル別名
  • Retention of warfarin resistance in the population of the roof rat, <i>Rattus rattus</i> in the center of Tokyo

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抄録

<p>1979年にワルファリンに対して,強い抵抗性がみられたビルのクマネズミを10年後の1989年および19年後の1998年に抵抗性の再調査を行った.</p><p>その結果,生存率が1979年は25.0%(6/24個体)に対して,10年後の1989年は15.8%(3/19個体),19年後の1998年は37.5%(3/8個体)で,生存率にほとんど変化が認められなかった.なお,当ビルにおけるワルファリン製剤およびその他血液凝固阻止剤の使用は, 1984年頃より中止しており,その後殺鼠剤は使用していない.すなわち,殺鼠剤の使用を中止したにもかかわらず抵抗性レベルに変動がなかったのは,遺伝的に抵抗性因子が次世代へ引き継がれている可能性の高いことが示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763129732608
  • NII論文ID
    110007332461
  • NII書誌ID
    AA11822801
  • DOI
    10.24486/pestologygakkaishi.15.2_90
  • ISSN
    24321532
    09167382
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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