縦隔進展型肺癌の化学療法後に合併した気管支食道瘻に対して,cyanoacrylateを用いた内視鏡的閉鎖が奏功した1例

  • 立川 良
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 富井 啓介
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 櫻井 綾子
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 南條 成輝
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 村瀬 公彦
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 大塚 今日子
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 原田 有香
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 秦 明登
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 木田 陽子
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 加地 玲子
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 竹嶋 好
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 西村 尚志
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 片上 信之
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
  • 石原 享介
    神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic Closure of Bronchoesophageal Fistula Following Chemotherapy for Mediastinal-type Lung Cancer Using N-butyl-2-cyanoacrylate

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抄録

背景.肺癌に合併する気管支食道瘻は予後不良の病態であり,内視鏡的治療を含めて様々な姑息的治療が用いられている.症例.74歳男性.縦隔進展型肺癌の化学療法後に,左主気管支に気管支食道瘻を認めた.フィブリン糊を用いた内視鏡的閉鎖術は不成功であったが,n-butyl-2-cyanoacrylate(NBCA)を用いて内視鏡的閉鎖に成功した.治療後約10ヵ月で瘻孔の再発は見られていない.結論.NBCAを用いた内視鏡的閉鎖術は悪性腫瘍に伴う気管支食道瘻の治療に有用な可能性がある.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 31 (4), 207-212, 2009

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (12)*注記

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