CAS ONLINEの始まり(<連載>オンライン情報検索 : 先人の足跡をたどる(18))

書誌事項

タイトル別名
  • Early days of CAS ONLINE(<Series>Footsteps of information retrieval service pioneers (18))
  • オンライン情報検索--先人の足跡をたどる(18)CAS ONLINEの始まり
  • オンライン ジョウホウ ケンサク センジン ノ アシアト オ タドル 18 CAS ONLINE ノ ハジマリ

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抄録

筆者は化学情報協会(当時化学情報協議会)のインターンとして1977年にCASに派遣され,CASの化学構造検索の初期の研究の手助けもおこなった。化学構造検索は1960年代にその原理が開発されていたが,CAS登録システムの実用化とともに1970年代に入って各方面で研究開発が進められた。CASONLINEは1980年の12月に公開されたが,当初はスクリーン検索のみで,構造を作図しての検索は1981年末にようやく可能となった。構造検索ができる端末機としてはHP2647という高価な機種が選ばれたが,まもなくTektronix4010(PLOT-10)対応の簡易端末機が使われるようになり,次にPCでこの機能をエミュレートするソフトウェアが開発されるようになって普及した。通信には当初ICAS(後にVENUS-P)を使っていたが,1984年には東京と大阪に国際専用線を引き,利用者に開放した。この専用線を使ってオフライン・プリントの印刷もおこなった。CASONLINEは当初化学物質ファイルだけだったが,1983年に文献書誌と抄録のCAファイルが追加され化学物質ファイルはREGISTRYと名づけられた。1984年からは両ファイルともSTNの一部となり,今日に至っている。

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参考文献 (9)*注記

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