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Abstract
私共は昨年の細菌学会総会凍結及び凍結乾燥シンポヂウム並びに獣医学会総会において,レプトスピラ(「レ」と略)の凍結乾燥(凍乾と略)の,方法について報告したが,この方法により現在まで1年6月以上の保存に成功しているので,現在までの実験成績よりえた知見から「レ」の長期保存のための諸条件について検討を加えたので,御批判を仰ぎたい。供試菌株は当所保存継代中の15種30株を用い,乾燥機は多岐管式(徳田製作所BCL型),予備凍結はすべてドライアイス,アセトンを用いた。1)凍乾の方法:前報の3法中(2)の菌液と媒液と混和後凍乾する方法が適当である。2)菌液について:コルトフ培地又はPTB培地へ28℃7〜14日間培養のものが菌液として適当であり,集菌法による場合は梁川等の「レ」計算盤により1ml当り15〜20億匹のもの(北岡等の稀釈法で10^<-11>以上, Mcfarland 4〜5,1視野約400匹)0.25ml以上が適当である。なお培養液を用いた場合は1ml当り約2億以上(1視野約50匹以上)のもの0.5ml以上を用いれば。氷室保存で6月間は充分保存可能であるが,1年保存は困難であつた。3)媒液について:Peptoneは5〜6%, Starch, Gelatinはそれぞれ約7.5% (0.5〜1.0), Glucoseは5%, Sucrose, Lactoseは約7.5%, V. C.は約0.2%が適当である。即ち媒液の組成はMA系はPeptone 5〜6%, Starch 0.75%, Glucose 5% (又はSucrose 7.5%, Lactose 7.5%), V. C. 0.2%で,MB系はStarchの代りにGelatin 0.75%を用いる。MA系とMB系では現在まで著差はない。4)還元培養:コルトフ変法培地で熔解,同培地へ移植培養する方法がよく,蒸留水で溶解し,コルトフ培地又はPTB培地へ移植培養する方法は前者よりやゝ劣る様である。5)保存方法について:氷室保存では1年6月後も充分発育するが,室温保存では1年後すでに発育不良のものが多かつた。なお病原性,血清学的性状の変化は認められなかつた。
Journal
- 凍結及び乾燥研究会記録 [List of Volumes]
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凍結及び乾燥研究会記録 3, 24-38, 1960-07-17 [Table of Contents]
Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology