9)角膜の凍結乾燥  [in Japanese]

Abstract

組織銀行の名のもとに,種々の移植用組織の低温保存並に凍結乾燥保存が試みられ,試外国に於ては既に広く実用に供せられている。そのうち角膜の凍結乾燥に関しても幾つかの報告があり,ある程度移植成績の良好なことを示している。竹内はさきに,猫及び家兎の角膜或は眼球のグリセリン加凍結保存に成功し,更に引続き人の角膜について臨床的応用を行つている。一方我々は動物の角膜を用いて凍結乾燥を試みてきたので,今回はその成績の一部を報告したい。窒息死させた家兎より眼球を摘出し,4℃の湿潤空気中においてから,その全角膜を周辺約2mm巾に膜をつけたまゝ切除し,直ちに鉄製の半球に被せて,-30℃の低温室での緩慢凍結,或は-190℃の液体窒素中での急速凍結を行ない,引続き乾燥に移つた。乾燥には室温で6乃至7時間,-50℃で24時間を要した。乾燥後の角膜所見は灰白色又は半透明を呈し,再生に生理食塩水,血清,20%デキストランを用いて復水させると,1〜2時間で肉眼的に透明になつた。これを直ちに表層角膜移植した。その結果は現在なお観察中であるが,濁又は脱落をきたすものが多かつた。

Journal

凍結及び乾燥研究会記録   [List of Volumes]

凍結及び乾燥研究会記録 3, 61-71, 1960-07-17  [Table of Contents]

Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology

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Codes

  • NII Article ID (NAID) :
    110007369261
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID) :
    AA12415257
  • Text Lang :
    JPN
  • ISSN :
    02888289
  • Databases :
    NII-ELS