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Abstract
グルタミン酸ソーダを媒質とした乾燥BCGワクチンが高温保存に於て安定であることから、温度に不安定な補体血清をグルタミン酸ソーダを媒質として凍結乾燥し保存実験を行なつた。第1実験として補体血清にグルタミン酸ソーダを1, 3, 5%の割に加えたものおよび対照として血清のみのものを1.0mlづつ分注、凍結乾燥して5℃、25℃に保存し、乾燥直後、2, 4, 8, 11ヵ月ごとに夫々のグルタミン酸ソーダ加乾燥補体についてアメリカ陸軍々医学校法により補体価を測定した。残水度は1.49-1.99%であつた。乾燥補体は蒸留水で1.0mlに復元し30倍希釈液として用いた。保存2ヵ月では補体価0.12で乾燥直後と同様で5℃、25℃の温度による差、グルタミン酸ソーダの各濃度間の差を認めることはできなかつた。4ヵ月目において25℃保存の対照乾燥補体の補体価は0.16で低下を示し、8ヵ月で25℃保存の1%グルタミン酸ソーダ加乾燥補体、対照乾燥補体は補体価0.24で完全不溶血、3.5%のものは補体価0.18であつた。また5℃保存のものでは1%のものが補体価0.16で3, 5%のものは補体価0.14で対照乾燥補体は0.24であつた。25℃保存の3, 5%グルタミン酸ソーダ加乾燥補体の成槙から高温保存の媒質としてグルタミン酸ソーダがある程度有効である様に思われる。第2実験として補体血清にグルタミン酸ソーダの濃度を1, 5, 10%として夫々の濃度のものに可溶性澱粉を0, 0.1, 0.5, 1.0%の割に加えたものと、5%グルダミン酸ソーダにPVP3%, CMC0.5%を加えたものおよびgreen氏液のみを加えたものを凍結乾燥して、5℃, 37℃に保存し、諸方法により補体価を測定、媒質および濃度について比較したので報告する。
Journal
- 凍結及び乾燥研究会記録 [List of Volumes]
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凍結及び乾燥研究会記録 4, 33-39, 1961-04-08 [Table of Contents]
Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology