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Abstract
凍結乾燥時は生物試料の形態学的観察の1手段として古くから利用されている。例えば、組織学的には生の形態をそのまゝ保ち、特に細胞含有成分の移動を防ぐという目的に主として用いられ、また細菌やウイルスの形態学では生細胞の原形を保つ方法として賞用されている。しかし果して原形をそのまゝ保持しているか否かについては確証がない。この点を究明する目的で、試料としてE. Coliを用いWilliamsの方法に倣って噴霧法による凍結乾燥標本を作った。電子顕微鏡による観察結果の一部は既に第3回研究会に於て発表したが、今回は更に種々の角度からの検討を加え考察を試みた。結局、現在採用しうる方法のうちで最も冷却速度の大きいと思われる条件で凍結した液滴を-60℃に保ちながら乾燥した標本に於ても、明らかに菌体の収縮と思われる変形が認められるので、それよりも冷却速度が小さいと考えられるところの通常行なわれている凍結乾燥法では、どの程度まで真の姿を表現しているか問題である。このような変形の由来すると考えられる各段階、即ち凍結、乾燥、観察のそれぞれの時期について考察してみたい。
Journal
- 凍結及び乾燥研究会記録 [List of Volumes]
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凍結及び乾燥研究会記録 5, 15-19, 1962-04-07 [Table of Contents]
Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology