11.酵母の凍結乾燥保存について(D.凍結乾燥及び保存の被乾燥体に及ぼす影響について(I部))  [in Japanese]

Abstract

著者等は醗酵微生物保存の見地から、凍結乾燥法をとりあげ、酵母を中心に検討を進めている。その結果は数次にわたり、大阪醸造学会、日本農芸化学会の講演会において発表した。その大要は凍結乾燥後の生存性を目安として、前培養、前処理、保護物質、凍結および乾燥操作、残存水分、保存温度、復元などの検討を行い、次いで酵母の分類上の標識である、糖の醗酵性、資化性および胞子形成能の変化をとり上げた。更に凍結乾燥後のビオス・パターンの変化を調べ、酵母のビタミン要求性と窒素飢餓処理および炭素飢餓処理との関連を検討した。ここでは、酵母の凍結乾燥後の生理的活性の変化として、糖の醗酵性、資化性および胞子形成能を検討し、酵母のビオス・パターンと窒素飢餓処理などの前処理との関連性について述べる。凍結には液体窒素をも併用し、乾燥熱源には赤外線ランプを使用した。生存率の計測は主として平板培養法によった。凍結乾燥後の糖の醗酵性、資化性および胞子形成能の変化については、凍結乾燥菌体を直接用いたものでは、醗酵性に変化を生ずるものを認めた。然し資化性には変化はみられなかった。又胞子形成能は変化しないことが観察された。凍結乾燥後の酵母のビオス・パターンの欠落現象は、一過性欠落と考えられる結果を得た。又ビタミン要求性と前処理と関連性は、パントテン酸に依存性を示す酵母では、窒素飢餓処理により高い生存率が得られる。B_6およびイノシトールに依存性を示す酵母では、窒素飢餓処理の効果は、前者程顕著ではない。又窒素飢餓処理とグルタミン酸の保護効果との関係も併せて報告する。

Journal

凍結及び乾燥研究会記録   [List of Volumes]

凍結及び乾燥研究会記録 5, 81, 1962-04-07  [Table of Contents]

Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology

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Codes

  • NII Article ID (NAID) :
    110007369294
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID) :
    AA12415257
  • Text Lang :
    JPN
  • ISSN :
    02888289
  • Databases :
    NII-ELS