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Abstract
近年、溶血性レンサ球菌による疾病を血清学的に診断するために、この菌の産生する溶血毒素(SLO)を用い、患者の特異抗体が測定されるようになった。然るにSLOは温度に不安定であり、また容易に酸化され溶血力を失うために、還元剤の塩酸システインを加え、凍結乾燥されねばならない。そこで検査に便利なように、力価一定の抗原がつくられ実用に供されている。私達のところでも原法に従い試作されているが、しばしば長期保存後、溶解すると白濁して力価の低下するものがみられたので、これらの原因について検討を行った。即ち、凍結乾燥した検体を37℃で相対湿度100%のところに保存して、含湿度と力価の関係およびシステイン量の変化について調べたところ、つぎのような結果をえた。含湿度が1%以下では力価に影響を与えないが、1.5〜2.0%になるとやゝ力価の低下がみられ、約3%以上においては、溶液が白濁し、力価も低下し、且塩酸システイン量も減少していた。なおVial瓶中を真空にして保存した場合には、陽圧保存といささか異なる点もみられている。
Journal
- 凍結及び乾燥研究会記録 [List of Volumes]
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凍結及び乾燥研究会記録 5, 90-95, 1962-04-07 [Table of Contents]
Japanese Society for Cryobiology and Cryotechnology