偽血小板減少 : 発現直前の臨床処置とアミノグリコシド系抗生剤の効果

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  • Clinical Studieson Pseudothrombocytopenia : Effects of Aminoglycosides in vitro

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抄録

偽血小板減少(PTCP)の発現直前に行われた臨床処置を調べた。その結果全例で各種外科的処置と同時に抗生剤投与が行われており,これらの臨床処置を受けた4〜10日後にPTCPの発現が認められた。PTCP例においてaminoglycosides (AGs)添加EDTA塩を血算血液像用抗凝固剤として使用すると,採血直後のものに比べ室温静置後でも血小板数や血球形態において変化が認められなかった。EDTA加PTCP例血にAGsを添加すると血球の形態変化を引き起こすことなく集塊形成していた血小板の急速な離散が認められ,血球粒度分布および各種血球計数値は採血直後のものと同等になった。AGs添加および無添加EDTA加血による血小板集塊形成の有無により,また採血後30分以内のAGs添加による血小板集塊からの血小板離散の有無によってPTCPの診断と正確な血小板計数が可能であった。

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