ライム病スピロヘータのリザーバーとしての渡り鳥アカハラ(Turdus chrysolaus)の能力

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タイトル別名
  • Competence of a migratory bird, red-bellied thrush (Turdus chrysolaus), as an avian reservoir for the Lyme disease spirochetes in Japan

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抄録

日本におけるライム病スピロヘータのリザーバーとしての野鳥の能力を評価するため、アカハラとアオジの2種の渡り鳥の調査を行った。アカハラからは4株のスピロヘータが検出されたが、アオジからスピロヘータは検出されなかった。また、スピロヘータはアカハラに寄生するシュルツェマダニからも検出され、マダニの脱皮後、次の世代へも伝播された。リボタイピングあるいは鞭毛遺伝子塩基配列の解析により、アカハラおよびアカハラ寄生のシュルツェマダニから分離されたスピロヘータは全てBorrelia gariniiであることが解った。以上の結果、渡り鳥は日本におけるライム病スピロヘータ伝播のリザーバーであることが強く示唆された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702577866752
  • NII論文ID
    110007408614
  • NII書誌ID
    AN10064550
  • ISSN
    0288724X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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